2016年12月8日木曜日

ドラマの感想(逃げ恥と地味スゴ)

インスタにつぶやいた感想をまとめておきます。





逃げるは恥だが役に立つ


みくりと平匡


すぐに「あ、ダメだ」と思いこんで壁を作ってしまう平匡も、真っ直ぐにぶつかっていくみくりも愛しい。


誰しもが少しずつ平匡だったことがあり、みくりだったことがあるんじゃないだろうか。



居場所になるひと、居場所を探しているひと


なんて孤独と気遣いにあふれたドラマなのか。



誤解、偏見、マイノリティ、すれ違い、傷つきたくない心。




一人ひとりが寂しくて、分からない同士みんなが優しくし合っている。



居場所を探している私たちは仕事、恋愛、そして家庭で自分を見つけてもらうことを望んでいる。

みくりは誰のこともまっすぐにストンと受け止めるから、登場人物たちのハブになっていて、平匡にも風見にも好意を寄せられている。


みくりはすごく透明だ。


内定をもらえなかったのもその辺と関係ありそうだ。



自尊心はどこからくるのか


「自分しか見えていなくて、相手の気持ちを考えていなかった」という平匡のセリフで「あーこれ私のこと…」ってなりました。


私がいままでの恋愛で失敗したのは全部これ。


自分の自信のなさを相手に押し付けがち。




え、ということは私は平匡サイド?

最初の方で平匡とみくりが「ゆりちゃんに本当のことを話すかどうか?」という議論をしている時に平匡が「罪悪感を肩代わりさせてはいけない」と言っていたけれど、私なら速攻話してしまっていたと思います笑

マイノリティであること(高齢独身、異性経験ナシ、無職、シングルマザー、セクマイなど)がマジョリティになった現在、そこかしこで小さな分断が起きていて、多様性は孤独と隣り合わせで。

そうなった時に自分視点に閉じこもるか、自分とは違う相手を理解しようと踏み込むか。


優しさは理解とイコールではないし。


その一歩を踏み出したくても踏み出せないひとがきっとたくさんいるんだなと、逃げ恥と、その反響を見ていると思います。



いつ産むのか問題


みくりが市議会議員になろうかなーということでみくり、みくり母、やっさん、みくり義姉で育児問題について討論しているのですが。

そこでみくりは「高校生のうちに産んで学校で育てる」と言っていて、これはキャリア目指す女性にはすごくいいなと思うんです。


実際アメリカとかでは大学生のうちに産んじゃうっていうのが割と普通って聞くし(本当かはしらないけど)、社会人で子育てするより学生のうちに育てた方が体力的にも状況的にもぜったいに楽。


社会でたあとに出産育児が足かせにならなくて済む。

大学は留年してもいいんだし。

学内に託児施設入れるのもすごくいい。

二人目を社会人になってから産むとしても一人目を知ってるから気分的にも段取り的にも労力半分くらいだし。

若いうちに遊んでおく、ではなくて若いうちに産んでおく、が正解なんじゃないでしょうか。

その後離婚しても別にいいと思う。

仕事も婚姻関係も流動性高い方が息が詰まらない。

これもまた物事をフラットに曇りなく受け止められるみくりらしい提案だなーと思って首肯しきりでした。

一般的に受け入れられるか、制度が整えられるかは疑問ですが(ここが重要で、契約結婚しているみくりたちの課題でもあるのだけど)。

私は学生結婚、大いに賛成です。


【地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子】


宮木あや子原作なんですね。

学生のときにデビュー作の「花宵道中」を読んでなにこれやばい面白いってなって友だちに勧めまくったら「これポルノ小説じゃない…?」と引かれまくった思い出が蘇りました。

その後作風変わったのでしょうか。映画は観ていなかったけれど、何か他の作品読んでみようかな。


男性ヒロインとは


幸人は観葉植物、平匡はペット、貝塚はうるさいという印象でした。

風見さんはカッコいい。顔も言動も。

平匡や幸人みたいな男キャラ、なんていうのかなーと関連記事を読んだら「男性ヒロイン」というらしいですね。ほほう…


さいきんの20代前後の男子はけっこう一般的にこういう感じなのでしょうか?

たしかアオハライドでも洸が双葉のことを「ヒーローだ」と言っていました。

ちょっかいを出したり出されたりするけど、関係を進める主導権を握らない人物を
「ヒロイン」というのか。

ふむ。

じゃあヒロインになりたい女の子はこれから大変ですね。需要がなくて。



仕事を頑張るために恋愛は邪魔なもの


みくりも悦子も仕事は仕事、恋愛は恋愛と分けようとしているのがえらいなあと。

恋愛したら仕事がダメになるという考え方で、

恋も仕事も、っていうメッセージはもはや過去のものなんですね。

恋人や家族がいるからもっと頑張れるという側面はほぼなくて、

自分のためにだけ頑張っているというか、良くも悪くもドライな印象でした。

今の子たちはそうなのかあ。

私はどろっとした昭和の女なので、

依存したりされたり、これじゃダメだって思って距離をとってみたり、

仕事の後に会いに行って朝まで一緒にいてそこから出社とか

したらいいのにって思ってしまう。

そういうのはきっとダサいし、仕事を頑張っていないということになるのでしょうね。

こうやって世代間ギャップが出来ていくんだなあとわかったので勉強になりました笑







年末には重版出来!もみてみようと思います。
以上、お粗末さまでした。


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