2016年12月30日金曜日

3年と半年前を思い出して

毎日まいにち、「なんて不出来な母親だろう」と思う。

もともと自信を持つとかそう言う心理状況とは縁遠い私だけど、

「他のお母さんはもっとしっかりしているものでは」

といつも思う。

例えば料理ももっといろいろなバリエーションで上手に作れるだろうし、

洗濯やアイロンがけもピシッとできて

お掃除も隅々まで行き届いて

子供にはいつも笑顔で

自分のことなんか二の次…のように見えて髪もメイクも服も靴もキチンとしていて

日々の出費も節約していて

近所の人やママ友ネットワークも濃い…

こう言うことを考えると身動きできなくなるから考えないようにしているけど。

でもまずもって母親になると決まったとき、

つまり妊娠がわかったとき、そして妊娠中通してずっと思っていたのは

「我が子を愛せるのか?」ということだった。

これは不安と素朴な疑問の間のような感情で、特に妊娠初期から中期にかけてずっとずっと心配していた。

だって、自分の子供とはいえまだ一度もあったことがない人だし、
出てきてヤッホー今日からよろしくと言われても私人見知りだし、
自分から出てきたとはいえ他人だし、万が一めちゃくちゃブサイクでも可愛いと思えるのかなとか、
こういうことを本気で心配していて、
母子手帳に「今の気持ち」を書く欄があったので「愛せるのか不安」と書いたら
妊婦健診のときに看護師に本気で心配されて
「うちの病院でもカウンセリングとかやってるから受けて見たら?」と言われてしまった。

カウンセリング?一度も受けたことがないからわからないけど

誰かに話を聞いてもらったらこの疑問と不安の合いの子が消えていったのだろうか。いまだに謎だ。

そして他の母親たちはそういうことを考えないのだろうか?

妊娠決まった瞬間に喜び、子どもの誕生を首を長くしながら笑顔で待つのだろうか。

みんながそういうわけじゃない、絶対そんなことない。

子どもって可愛いだけじゃない。そんなの産む前から、妊娠する前からわかる。

自分の人格を24時間通して問われるようなものだし、その結果が子どもの成長としてありありと具体物で示される。

そんなのちょっと怖いじゃないか。自信がない私には絶対無理だ、自分のことで精一杯なのにこの上誰かのことを気にかけるなんてキャパオーバーだ。

みんなはこの感情をどう処理するのだろう?


と、ずっとそう思っていたのだけど。

生まれて見たら意外と大丈夫だった。ちゃんと可愛いし、完璧じゃないけど一応いままで健康に育てられている。

最初に書いたように私ちゃんとしてないなぁと思うことも多いけど、致命傷ではないし、なんか拍子抜けするぐらいに大丈夫だった。

我ながらすごく不思議で、妊娠中に私もまた生まれ変わったのでは?と勘ぐっていたのだけどさっきこういう記事を見つけた。やっぱり実際に別人になっていたのだ!!!

妊娠は脳構造を変化させて我が子への愛情を深める(論文紹介)




詳しいことはわからないけど、とにかく脳みそが物質的に変わるから感じ方も変わると。

なーんだ、うまくできてるのね体って。つまり産んだ女と産んでない女は全然別物ってことだ。

なーるほどね。

ついでに家事と人付き合いも完璧にできるように脳みそ変えてくれたらよかったのに。

朝から納得してしまった年末です。

0 件のコメント:

コメントを投稿