感じます。
刺繍の話です。embroidery
なんというか、こんなに時間かかるものなのかと。
思いが込められた…ってあながち嘘ではないというか、
こんなに長時間やっていたら込めざるを得ないというか。
一刺し一刺し、糸が回転しないように、摩擦がおきないように、
少しづつかたちを作っていく作業は時そのもの。
あるいは宇宙。
や、本当、そんな気分になります。
で、私がやっているのはクロスステッチというまー初心者むけというか、
まず刺繍やるならこれからでしょ的な。
ドット絵を糸で描くという感じの刺繍なんですけど。
何色もの糸を使って本物そっくりに刺す作品もありますが、
基本はモチーフを平面に遠近感や大小関係なく配置していきます。
刺しながら思いました。これってマンダラではないかと。
と思って日本の刺繍の起源を調べたらやはり仏教美術が起源だった。
「繍仏」というらしい。西暦500年ごろ、推古天皇の頃に始まったとか。
基本的に日本の刺繍というと、
帯や着物に施される絹糸を使った豪華絢爛な「日本刺繍」と
民間の、というか下々の民が補強や防寒のためにやっていた「刺し子」があります。
日本三大刺し子は全部東北地方。
青森県津軽のこぎん刺し
青森県南部の南部菱刺し
山形県庄内の庄内刺し
あれですよ、道着とか雑巾を思い起こしていただければ。
日本刺繍は具体物をモチーフとしたものが多いですが、
刺し子は全部パターンです。青海波とか。
日本的な連続模様を想像していただければそれです。
これは少し面白くて、
例えばイギリスの民間刺繍の本を見ると植物、バラ、ガーデンをリアルに刺したものが多いです。一言でいえばクラシック。
フランスはポップでモード。
イタリアはヴィヴィッドでスタイリッシュ。
(ちなみにアメリカはちょっと田舎臭いというか、芋っぽい)
この辺までは具体物をリアルに表現する図案がほとんどです。
北欧、東欧になると途端に抽象化された図像が多くなります。
リアルさではなくて、平面的に幾何学的になる。
中東はもっと幾何学化が進み、(中国は調べていない)
日本に来ると完全に線だけの模様になる。
なんなんだろうこれはー!
どういう理由でこんな変化が東西で生まれているのかすごく不思議です。
勉強不足ですな。
そして入園式に間に合うのか不安しかありません。
とりあえず以上です。
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